一週間のお休みを挟んで、いよいよ来週はIronforge予選の最終週。
みなさん準備はばっちりでしょうか?
私自身は現在ベスト8獲得二回(四回で権利獲得)でがけっぷちです。一緒に頑張っていきましょう。
今回は今まで三週間かけて徐々に固まってきたIronfore予選のメタゲームについて分析します。
「大会ってどんなデッキで出ればいいんだろう?」とお悩みの方も、これを読めば優勝間違いなし!?
Tier1 テンポウォリアーメタ構成
サイラスOTKウォリアー+プリースト(復活、コントロール、ハイランダー)+ほうきパラディンorOTKデーモンハンター
<サンプルリスト>
てっぺ#1620(Hearthstone Masters Qualifier Ironforge - 63優勝)
funashi#1862(Hearthstone Masters Qualifier Ironforge - 20優勝)
最も使用率の高いクラスはウォリアーです。#1、#2でテンポ系のウォリアーが優勝したこともあり、「船頭する船頭」+「鎧職人」でアグロ耐性があり、「コルクロンの精鋭」や「メタルの神ETC」+「血盟の傭兵」のバーストダメージも出せるテンポ系のウォリアーが初期の有力デッキとみなされました。
テンポ系ウォリアーを倒すために生まれたのがこの構成で、現在使用率2位、3位、4位を占めている最有力構成です。BANはプリースト。テンポ系ウォリアーに強く、デッキパワーも高い3デッキで固められています。
プリーストは現在多くのアグロデッキに対して挑発が非常に有効なため(激怒ウォリアー、武器ローグ、トークンドル、Zooウォーロック)、挑発を安定して並べることができる復活プリーストが一般的です。手札から打点を出す相手(OTKデーモンハンター、サイラスOTKウォリアー、モザキメイジ等)には「精神与奪者イルシア」で対処できます。また相手のプリーストをBANするため、リソース勝負に必要な「名状しがたきガラクロンド」が不採用なことも多いのもこの構成の特徴です。
最後の一枠のほうきパラディンかOTKデーモンハンターですが、デッキパワーが高くどのウォリアーにも強いほうきパラディンか、激怒ウォリアーに弱くなるもののアグロ耐性が高いOTKデーモンハンターかの選択になります。お好みでどうぞ。
Tier2 アグロ構成
Zooウォーロック+隠れ身ローグ+トークンドルイド(入れ替え候補:激怒ウォリアー、欠片デーモンハンター、旋風脚ローグ、バーンメイジ等)
<サンプルリスト>
majsssster#2148(Hearthstone Masters Qualifier Ironforge - 81優勝)
最も使用率が高いのがアグロ耐性のあるウォリアーなら、ウォリアーをBANすればいいじゃない、という発想のアグロ構成。圧倒的な展開力or打点で相手の準備が整う前に圧殺します。さらにはどのデッキにも優秀なドローカードがそろっており、ゲーム後半まで粘り強く戦うことも可能です。構成使用率7.1%は2位にダブルスコア(2位 ほうきパラディン、復活プリースト、サイラスOTKウォリアー 3.5%)をつける圧倒的1位!!!
とにかく相手のライフを0にするというゲーム方針の分かりやすさから、とっつきやすいのもこの構成の魅力でしょう。ただ、展開の仕方やミニオンのアタック先などプレイングが出る要素も大きいので、決して簡単な構成ではないことは心しておきましょう。
隠れ身ローグのデッキリストは初期から変化しており、「自己研鑽の剣」「ペン投げ野郎」の採用が特徴的です。メタが進んで、ほとんどのデッキで武器破壊カードが採用されなくなった結果、初期の「鉤付きシミター」より高打点の「自己研鑽の剣」(一枚で10打点+「致死毒」「ニトロブースト毒」を8打点にする)へと切り替えられました。さらに「復活プリースト」に代表される挑発を対抗するために、武器が通らなくなっても「ペン投げ野郎」で継続して打点を出し続けられるようになりました。
Tier3 プリースト、ウォリアーメタ構成
ハイランダープリースト、爆弾ウォリアー、ピエロ守護獣ドルイド
<サンプルリスト>
クロちゃん#1418(Hearthstone Masters Qualifier Ironforge - 70ベスト4)
上記2種類のデッキが使用率上位10位の内9つを独占している中、一人気を吐いているのがこの構成です。クラス使用率1位はウォリアーと始めにも言いましたが、ちなみに2位はプリーストです。その二クラスを徹底的にぶっ潰すことに特化したのがこの構成になります。構成採用数100を超えている中で勝率1位!!!Match Win Rate61%の唯一の六割越え!!!
爆弾ウォリアーは盤面によらず「レンチカリバー」を振り続けることで十分な打点を出すことができるので、相手の除去札をほぼ腐らせます。「ラトルゴア」に対処できない、という負け筋を消すための「鉄嘴のフクロウ」の採用が特徴的です。逆にハイランダープリースト、ピエロ守護獣ドルイドは除去では対処しきれないその圧倒的リソース量で相手を圧殺します。ハイランダープリーストの「名状しがたきガラクロンド」、ピエロ守護獣ドルイドの「適者生存」「背徳の魔手ヤシャラージュ」の圧倒的リソースは、どんなデッキも受けきることはできません。
このようにTier1構成に対しては圧倒的優位なんですが、この構成の欠点はアグロへの弱さ。どのデッキもそこそこの除去、挑発などはあるんですが、現環境のアグロデッキはこの程度では捌ききれない圧倒的な展開、打点をぶつけてきます。Tier1構成に当たり続ける自信がある方はこの構成を使いましょう。
注目構成紹介
molino#11675(Hearthstone Masters Qualifier Ironforge - 78優勝)
守護獣ナーフ前のマドリード予選でフェイスハンター、トークンドルイド、という異色な構成で優勝したアグロ界異端の寵児molino選手が、また独特なリストで優勝してくれました。
構成の方針としては「アグロに強いアグロ構成」です。どのデッキも全体ダメージが採用されていることから、隠れ身ローグ、トークンドルイドの展開を防いで一方的なゲーム展開を押し付けることができます。また、流行りの復活プリーストは挑発で守り切ることに主眼を置いているため、メイジ、シャーマンは呪文を絡めて攻め切りやすく構造上の優位を取れています。
この構成のカギはtier1デッキの激怒ウォリアー包囲網を突破できるかどうか。いくら対策しても、序盤からの「内なる怒り」「名誉の盾」「血盟の傭兵」を組み合わせて押しつぶしたり、「扇動する船頭」「狂瀾怒濤」の大量ドローからのバーストダメージはどんな相手も吹き飛ばします。激怒ウォリアーを使い慣れていて、対策されても突き破れる自信のある方はこの構成を使うといいかもしれません。
・最後に
さあ、泣いても笑っても予選は残すところ後一週。
デッキは決まったか?
覚悟はできたか?
祈りは済ませたか?
トップ8を今まで取れてないからどうせ無理とか、くだらない言い訳はいりません。
優勝すればいいんだ、そうだろ?
Ironforge行きのチケットをつかむラストチャンス。気合入れてもぎ取りに行きましょう。
行こうぜ!!Ironforge!!
幸運を祈る。