これからのヨグ=サロン様の話をしよう

Hearthstoneについての自由帳

「自然学の予習」についての予習

自然学の予習

小学生時代、聡明なtibolt少年は先生に尋ねました。

tibolt「先生は予習が大切だとおっしゃいました。しかし、私は予習をしてしまうと授業内容が全部わかってしまうんです。それでは先生の授業を聞く楽しみが失われてしまいます。だから私は予習をしませんでした。宿題を忘れたのではありません」

先生「なるほど、言いたいことはわかった。だがな、予習というのは何も次の授業だけの問題じゃないんだ」

tibolt「と、言うと?」

先生「今はまだ授業内容は簡単だが、これから先、中学、高校、大学、会社と進んでいくと勉強することはどんどん難しくなるぞ。そのときのために、今から予習の習慣をつけておくことが大事なんだ。わかったか?」

tibolt「わかりました! やっぱり今は予習しなくていいってことですね!」

先生「違う、そうじゃない」

 

ということで、予習の予習の時間です。

このカードの効果を「呪文を発見できて、ついでに軽減能力まである」と覚えている方は見方を改めましょう。正しい効果は「先打ちする『練気』。しかも手札が減らない」です。このコスト軽減能力を効率的に活用する方法を少し整理してみます。

 

①「コイン」、「練気」、「電光刹花」の後で使う。

「発見やドローは先に使うべし」というハースストーン界鉄の掟が染みついているためつい「自然学の予習」を最初に使ってしまいがちですが、「ケルサス・サンストライダー」「異境の乗騎売り」などで呪文を連打する場合、「自然学の予習」の後で0コスト呪文を使うと軽減能力の無駄遣いになります。「ケルサス・サンストライダー」の場合は2番目に使っても3番目のコストが能力で0になるため、3n+1番目に使うと一番軽減能力を有効利用できます。

ケルサス・サンストライダー

 

②序盤、同一ターンに軽減能力を使うのはもったいない。

序盤の1~5ターン目にきれいな動きをするためには、「先打ちする『練気』能力」が特に大事になってきます。1ターン目に「自然学の予習」→「クリスタルパワー」なんかは「錬気」能力の無駄遣いです。それなら2ターン目に「自然学の予習」を使って3ターン目に4マナ分の動き(過剰繁殖)をするのがリターンが大きいでしょう。「練気」能力の無駄遣いという意味では「自然学の予習」→「自然学の予習」の動きもあまりお勧めできません。手札だけでは動きづらく、よほど発見が必要なら使うこともありますが、2枚目の「自然学の予習」は残しておいて5マナ目に使うと、次ターン6マナで「守護獣」につなげることができます(4マナ目に「自然学の予習」を使って、5マナ目は5コストミニオンを置くこともよくあります)。

守護獣

 

③基本は1ターン目に使う。

後手で先手が出したミニオンに除去を打つ、など別行動があれば話は変わりますが、基本は1ターン目に使います。まあ当たり前です。ドルイドパーフェクトムーブである「自然学の予習」→「野生の繁茂」→「過剰繁殖」→「守護獣」のためには1ターン目に使えるのが理想で、手札にパーツがそろっていなくても発見で引く可能性もあります。上記の動き以外でも、2ターン目に3マナの動きができると発見も含めて選択肢が広がるのもいいことです。「クリスタルパワー」+ヒーローパワーか「沼ビーム」による3点除去、手札が寂しい時の「菌々財宝」、優秀除去の「ハチだァーッ!!!」などなど。1ターン目にあえて打たないというのはかなりのレアケースなので迷ったらとりあえず1ターン目にうって問題ありません。

 

④1ターン目にあえて使わないケース。

・2ターン目に「夢竜の息吹」を使う場合

この時は1ターン目に「自然学の予習」を使わないほうがいいと思います。3ターン目に二枚目の「夢竜の息吹」か「野生の繁茂」と合わせて使えば、4ターン目に6マナ「守護獣」に繋がります。3ターン目α+「自然学の予習」、4ターン目5マナミニオン、5ターン目6マナ「守護獣」という動きもあります。

 

・2ターン目「電光刹花」+「過剰繁殖」、3ターン目α+「自然学の予習」、4ターン目6マナ「守護獣」

「自然学の予習」からの3ターン目「過剰繁殖」パターンで、4ターン目「錬気」や「コイン」で「守護獣」を打てるならいいですが、「電光刹花」を使わざるを得ないと5ターン目にオーバーロードを背負うのはつらいところ。それなら上記の動きの方がスムーズに回ります。

 

 ・2ターン目に「クリスタルパワー」の2点除去をしたい場合

1ターン目に「自然学の予習」を使って2ターン目に除去呪文を使うと、予習が切れて3ターン目に「過剰繁殖」ができなくなりますが、1ターン目パス、2ターン目「クリスタルパワー」+「自然学の予習」と動けば3ターン目の「過剰繁殖」につながります。ただ、このテクニックが有効な相手はあまりいません。「バトルフィーンド」「爆熱バトルメイジ」のあるアグロデモハンでも「アンバーウィング」にはヒーローパワー、「ボーンチューワーの喧嘩屋」にはヒーローパワー+「クリスタルパワー」をしたいため、1ターン目に「自然学の予習」を使ったほうがベターでしょう。アグロローグ相手には有効かもしれません。要検証。実際使うことはなさそうなので、頭の隅っこに置いといてください。

 

 

⑤最後に

ざっくり並べましたが、「コイン」、「錬気」、「電光刹花」の有無でパターンはいくらでもあります。効率的な予習をするためにはどうすればいいか。少し立ち止まって考えるきっかけになってくれれば幸いです。

もしtibolt少年のような小賢しい子どもに「どうして予習が大事なのか」と聞かれたとき、このブログを見せてください。

「うわあ、こんな大人にならないために勉強頑張ろう」

そう気づいてくれるかもしれません。