これからのヨグ=サロン様の話をしよう

Hearthstoneについての自由帳

勝手に解釈 Masters Tour Online (#4) - 65優勝 Dreivo選手デッキ構成

前回の記事(初めて大会に出た日に書く話 - これからのヨグ=サロン様の話をしよう)で紹介したデッキ構成でいそいそと大会参加に明け暮れてたんですが、結果を出すには至りませんでした。残念。みんな強いわ。

結果を出したうえで、えらそうに構成について能書きを垂れてみたかったわけですが、こうなったら仕方ありません。自分が勝てないなら、他人の勝ちを利用させてもらいます。他人のふんどしで相撲を取らせていただきましょう。

 

というわけで、Masters Tour Online (#4) - 65で見事優勝したDreivo選手のデッキ構成について、勝手な解釈を語らせていただきます。Dreivo選手の構成は私と同じコンセプトをもった上で、コンセプトに沿って採用カードが洗練されており、非常に感銘を受けました。コンセプトは同じなので、実質私が優勝したようなものでしょう(?)

まず、Dreivo選手のデッキリストはこちらになります。

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ウォリアーBAN構成。

現環境の基本構成はテンポデーモンハンター、テンポウォリアー、ガラクロンドローグです。ガラクロンドローグの代わりに入っているフェイスハンターはテンポデーモンハンター、ガラクロンドローグに有利をとれるため、現環境の基本構成に有利をとれることがこの構成の大きなメリットです。一方、フェイスハンターは回復が多いデッキには大きな不利をもっているため、 Masters Tour Online (#4) - 61で優勝したあれっくす選手(あれっくす#1199)のようなコントロール構成にはかなり勝ちにくいことがデメリットとなります。

※ちなみにDreivo選手は決勝でコントロール構成に勝っています。その決勝戦の相手や、僕が実際に大会で戦った相手も、コントロール構成側がフェイスハンターをBANしてきますが、私見ではデーモンハンターをBANすることをおすすめします。フェイスハンターにコントロールデッキの回復を上回る力はありません。

 

それぞれのデッキの採用カードに特徴があるので、その意図を勝手に想像して解説します。

①デーモンハンター

憤怒のプリーステス 不採用

憤怒のプリーステス

「激昂のフェルスクリーマー」→「憤怒のプリーステス」という動きは強力ですが、デッキ全体のコストが重くなるのが懸念材料です。特に「脳天直撃ガール」によってローグにテンポを奪い返されるリスクが大きいです。また、「異端者アルトルイス」を活用しにくくなるのもマイナスです。「憤怒のプリーステス」はウォリアー相手に強く、ラダーでは採用する価値の高いカードですが、ウォリアーBAN、ローグに勝ち切る、という構成コンセプトとマッチしないカードになっています。

 

笑顔の相棒 採用

笑顔の相棒

テンポデーモンハンターミラーにおいて特に強いカードです。デーモンハンターには体力1,2のミニオンが多く、ヒーローパワー+@(「アンバーウィング」、「二連斬」)で処理しながら展開の応酬になることが多いです。1コストで体力4分を場に残せるこのカードは、序盤の盤面の取り合いに大きく寄与します。盤面を取りやすくなったことで、「飢える陰獣フェルウィング」を強く使いやすくなることも大きいです。

 

②ウォリアー

傷を負ったトルヴィア 採用

傷を負ったトルヴィア

ウォリアーは基本的な形なのであまり言うことはないですが、しいて言うなら卵型ではなく「傷を負ったトルヴィア」型となっています。卵型はミラーに強いカードですがウォリアーはBAN想定、「死角からの一刺し」などが当たらないためローグに強い、ウォリアーがBANされないということは相手がコントロール構成であることが予想されるため、コントロール構成相手に「内なる怒り」はバーストダメージを出すのに使いたい(卵には使えない)ことがこのカードの採用理由です。

 

③フェイスハンター

ウォーゲンのスパイ 採用

ウォーゲンのスパイ

「爆裂バトルメイジ」の枠がこのカードに入れ替えられています。この変更は特に対テンポデーモンハンターに強いです。対テンポデーモンハンターにおいては、序盤の盤面は「爆発の罠」で一掃する試合展開になります。この際、相手のミニオンがこちらのミニオンの処理に回り、残った少数のミニオンで罠を踏まれるようだと、「爆発の罠」のバリューは落ちてしまいます。「隠れ身」で相手に処理されずに展開できるこのミニオンはフェイスハンターのゲームプランと非常にかみ合っています。

 

封印されしフェルモー 不採用

封印されしフェルモー

対デーモンハンターで2ターン目に出したとして、休眠が解けるのは4ターン目。4ターン目はだいたいの場合デーモンハンター側が大きく展開していて「爆発の罠」を張るターンになります。そう考えると「爆発の罠」とこのカードはかみ合っていないようにも見えます。(※ターンを計算して出せば実はかみ合うのではないかとも思いますがよくわかっていません。フェイスハンター詳しい方教えてください!)また、中盤以降で引いた場合完全な死に札になってしまうのはドロー手段がなく限られた手札でやりくりするフェイスハンターには厳しいところです。仮想敵であるテンポデーモンハンター、ガラクロンドローグにはたいした回復がないため、リスクリターンのあるこのカードを使う必要がないと判断してか、いつ引いても打点を計算できる「レプラノーム」が代わりに採用されています。

 

 

以上、Dreivo選手に紹介の許可をいただいて、勝手な解釈を書かせていただきました。

コンセプトに沿って、ラダーにおける基本型のデッキリストから採用カードを変えていくのが大会構成の面白いところだと思います。

「ちょっと待って、このカードの採用・不採用についてふれてないやん!?」という部分は私自身がよくわかっていないためスルーしてしまいました。ぜひ実際に回してみて、使用感から採用・不採用意図を考えてみてはいかがでしょうか。(それを私に教えてくれるととても嬉しいです。)

この先は君自身の目で確かめてくれ!!